関西学院大学と、豊田通商株式会社は、SiCウエハの高品質化、生産性向上、8インチ化を目指す研究開発企業、QureDA Research株式会社(キュレダリサーチ、以下、QureDA社)を立ち上げたと発表した。

QureDA社は、2021年に関西学院大学(金子研究室)と、豊田通商が発表したDynamic-AGE-ing技術を軸にした「創る」と、結晶歪みを可視化する「観る」技術を軸に、研究開発を行なっていくという。

今後は両社が構築した開発プラットフォームを発展させ、国内外の企業と8インチ化を見据え、パワー半導体SiCウエハの新たな製造法を2025年に実用化することを目指すとともに、SiCウエハーの高品質化、生産性向上といった様々な市場課題に対する最適なソリューションや知的財産権のライセンスを提供していくという。

QureDA社の資本金は4億5千万円。出資比率は豊田通商と関西学院大学が50:50となっている。社長には豊田通商機械・エネルギー・プラントプロジェクト本部出身の瀬川恭平氏が就任。最高技術責任者(CTO)は金子 忠昭 教授が兼務する。