台湾のファウンドリ企業United Microelectronics(UMC)社は2023年1月16日、2022年12月期第4四半期(2022年10月~12月)および通期(2022年1月~12月)業績を発表した。
第4四半期の売上高は678億3,600万台湾ドル(NTドル)で、前年度同期比14.8%増、前四半期比10.0%減となった。
営業利益は236億3,700万NTドルで前年度同期比34.2%増、前四半期比21.6%減。純利益は191億2,000万NTドルで、前年度同期比19.5%増、前四半期比30.1%減となった。

同社のJason Wang共同社長は「第4四半期は大幅に悪化したが、これはエンドマーケットの悪化と在庫調整が影響している。ウェーハ出荷量221万3,000枚(300mmウェーハ換算)で前年度同期比13.1%減、前四半期14.8%減となった。生産能力(同)は前四半期の253万9,000枚から254万3,000枚に拡大、一方、生産設備稼働率は前四半期までの100%超の状態から90%にまで低下している。平均単価は、製品構成の最適化が進んだことからわずかではあるが上昇している。これにより売上減がいくぶん緩やかになった」としている。

同四半期のアプリケーション別売上高構成比率は通信45%、コンシューマ25%、コンピュータ12%、その他18%となった。地域別構成比率は北米30%、アジア太平洋54%、欧州9%、日本7%となった。
技術別売上高構成比率は14nm以下は0、14nm超28nm以下が28%、28nm超40nm以下が17%、40nm超65nm以下が17%、65nm超90nm以下が9%、90nm超0.13μm以下が12%、0.13μm超0.18μm以下が10%、0.18μm超0.35μm以下が5%、0.5μm以上が2%となった。

2022年12月期業績は、売上高は前年度比30.5%増の2,787億500万NTドル、営業利益は同101.8%増の1,042億9,200万NTドル、純利益は同59.7%増の880億1,800万NTドルとなった。
アプリケーション別構成比率は通信45%、コンシューマ26%、コンピュータ15%、その他14%。地域別構成比率はアジア61%、北米24%、欧州9%、日本6%。
製品構成別売上高構成比率は14nm以下は0、14nm超28nm以下が24%、28nm超40nm以下が18%、40nm超65nm以下が18%、65nm超90nm以下が8%、90nm超0.13μm以下が12%、0.13μm超0.18μm以下が11%、0.18μm超0.35μm以下が7%、0.5μm以上が2%となった。

2022年設備投資額は前年度から33%増の27億米ドルとなった。
2023年12月期第1四半期(2023年1月~3月)については、ウェーハ出荷量は前四半期比では10%台後半の低減、設備稼働率は約70%と予想している。2023年12月期の設備投資額は前年度比3億米ドル増の30億米ドルを計画している。