米Micron Technolgy社は2020年9月29日、2020年度の第4四半期(2020年6月〜8月)および通期業績を発表した。

20年度第4四半期の売上高は60億5,600万米ドルで、前年度同期比24.4%増、前四半期比では11.4%増となった。営業利益は11億5,700万米ドルで、前年度同期比78%増、前期比30.3%増となった。純利益は9億8,800万米ドルで前年度同期比76.1%増、前期比23.0%増となった。クラウド、PC、ゲーム向けのDRAM出荷の増大が大幅な増収増益につながった。

売上高構成比率はDRAMが72%(43億7,100万米ドル)、NAND型フラッシュメモリが25%(約15億3,000万米ドル)となった。DRAMの売上高は前年度比29%増、前期比22%増、ビット出荷量は前期から20%台半ばの拡大を遂げた。NAND型フラッシュメモリの売上高は前年度比27%増も前期比では8%減、ビット出荷量は前年度比横ばいとなった。

事業分野別業績は、コンピュータ&ネットワーキング(CNBU)が30億2,000万米ドルで、前年度同期比59%増、前期比36%増。モバイル(MBU)が14億6,200万米ドルで、前年度同期比4%増、前期比4%減となった。ストレージ(SBU)が9億1,300万米ドル、前年度同期比8%増、前期比10%減。組み込み分野(EBU)が6億5,400万米ドルで、前年同期比7%減、前期比3%減となった。

2020年度通期業績は、売上高が前年度比8.4%減の214億3,500万米ドル、営業利益は同59.2%減の30億300万米ドル、純利益は同57.4%減の26億8,700万米ドルとなった。DRAMでは、1Znmプロセスでの製造を開始、モバイルLP5、GDDR6Xの製品投入を開始した。NAND型フラッシュメモリではQLC(4値/セル)構造の製品を開始した。

製品別業績は、DRAMが前年度比13.8%減の145億1,000万米ドル、NAND型フラッシュメモリが同15.5%増の61億6,100万米ドルとなった。事業分野別売上高H[CNBUが前年度比8%減の91億8,400万米ドル、MBUが同11%減の57億200万米ドル、SBUが同2%減の37億6,500万米ドル、EBUが同12%減の27億5,900万米ドルとなった。
通期設備投資額は79億米ドルとなった。

2021年度(2021年8月期)の第1四半期(2020年9月〜11月)については、売上高52億米ドル±2億米ドル、利益率26.5%±1.5%を予想している。また通期設備投資額は90億米ドルを計画している。