独Infineon Technologies社は2022年11月14日、2022年9月期第4四半期(2022年7月〜9月)および通期業績を発表した。

2022年9月期第4四半期の全社売上高は41億4,300万ユーロで、前年度同期比38%増、前四半期比15%増となった。営業利益は7億3,000万ユーロで、前年度同期比57%増、前四半期比39%増。純利益は7億3,500万ユーロで、前年度同期比58%増、前四半期比42%増となった。
自動車事業(ATV)の同期売上高は41億4,300万ユーロ、前年度同期比38%増、前四半期比15%増。営業利益は10億5,800万ユーロで、前年度同期比89%増、前四半期比27%増。電気自動車向けと運転支援システム向けマイコンが売上の中心。
産業パワー制御(IPC)事業の同期売上高は5億4,200万ユーロで、前年度同期比33%増、前四半期比24%増。営業利益は1億3,600万ユーロで、前年度同期比89%増、前四半期比66%増。パワー&センサシステム(PSS)事業の同期売上高は11億6,900万ユーロで前年度同期比24%増、前四半期比14%増。営業利益は3億3,800万ユーロで前年度同期比22%増、前四半期比22%増。コネクテッド・セキュア・システムズ(CSS)事業の同期売上高は4億9,200万ユーロ。前年度同期比27%増、前四半期比8%増。営業利益は8,600万ユーロ。前年度同期比43%増、前四半期比2%増。その他事業の売上高は600万ユーロで前年同期比3倍、前期比50%増。純利益は200万ユーロ。前年同期実績は0、前四半期は100万ユーロ。
2022年9月期通期売上高は前年度比28.6%増の142億1,800万ユーロ、営業利益は同93.5%増の28億4,500万ユーロ、純利益は同86.4%増の21億7,900万ユーロとなった。
地域別売上高構成比率は欧州・中東・アフリカが24%(うちドイツが11%)、米州が13%(うちアメリカが11%)、日本が10%、中国(香港含む)が37%、その他アジア太平洋が16%となった。
事業別業績は以下の通り。ATV事業は売上高が前年度比35%増の65億1,600万ユーロ、営業利益は同88%増の14億9,000万ユーロ。IPC事業は売上高が同16%増の17億9,000万ユーロ、営業利益は同40%増の3億8,400万ユーロ。PSS事業の売上高は同25%増の40億7,000万ユーロ、営業利益は同38%増の11億3,700万ユーロ。CSS事業は売上高は同30%増の13億9,700万ユーロ、営業利益は同倍増の3億7,800万ユーロ。その他事業は同67%増の2,000万ユーロ、営業利益は前年度の200万ユーロから500万ユーロに拡大した。
同年度の設備投資額は同61.9%増の20億5,300万ユーロに拡大した。
2023年9月期第1四半期は売上高約40億ユーロ、営業利益率25%と予想している。
2023年9月期通期売上高は155億ユーロ±5億ユーロ、営業利益率は24%と予想している。設備投資額は30億ユーロを計画している。マレーシアKulim工場でのSiC、GaNという化合物半導体製造モジュール建設、Dresden工場、オーストリアVillach工場の強化、およびDresden工場新棟向け費用も含まれる。

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