インテルは日本時間10月30日、次期デスクトップPC向けとなる第11世代Coreプロセッサの概要を発表した。このプロセッサは開発コードをRocket Lake-Sと呼ばれ、2021年の第一四半期内に発売される見込みであるという。

このプロセッサのプロセスルールは公式には発表されていないが、市場では14nmと見られている。しかし、14nmでの生産技術が進んだことにより、10nmに大きく近づいた14nmの最新版で製造される可能性が高い。マイクロアーキテクチャは、第10世代でも用いられたCove系のCypress Coveとなる。このマイクロアーキテクチャ更新は、デスクトップPC用CPUとしては実に5年以上ぶりとなる。そのため、第11世代では第10世代の10コア/20スレッドから8コア/16スレッドとコア数は減ったが、IPC(Instruction Per Cycle)は前世代から、10%もの向上を果たしたことにより、性能では第10世代を上回ると見込める。

また、デスクトップ内蔵GPUの更新も2015年ぶりとなる。これまではGen 9 GPUが採用されてきたが、今回からはTigar-Lake向けに採用されている最新のGPU(Xe-LP)へと置き換わった。これにより、前世代から最大50%以上の性能向上を果たすとインテルは説明している。