独メルセデス・ベンツとエヌビディアは、6月23日、共同で記者会見を実施し、車載コンピューティングシステムとAIコンピューティングインフラストラクチャ構築のために協業していくことを発表した。

今後は2024年から、メルセデス・ベンツの次世代車に、昨年エヌビディアが発表した最新車載SoC「Orin」を搭載し、今後は無線通信を利用したOTAという、自動運転機能のアップデートを行うことができるとしている。
Orinには170億個のトランジスタを搭載し、次世代Cortex-Aコアや、次世代アーキテクチャーGPUが含まれるとされる。集積されるGPUコアは、5、7nmプロセスで韓国サムスンで製造されると噂されている。
Orinはラインナップが用意され、レベル5完全自動運転向け(2000TOPS、800W)から、レベル2+以上の自動運転向け(200TOPS、45W)、ADAS向け(10TOPS、5W)が存在する。
今回メルセデスが採用するのは、200TOPSの製品で、レベル2〜レベル4の開発を実施していく。

2019年からメルセデスは、独BMWと自動運転技術で共同開発を進めていたが、今月に入り、共同開発の提携解消を発表していた。