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GNCレター
露光装置世界最大手の蘭ASMLは2025年7月16日、2025年4~6月期の決算を発表した。売上高は76億9,200万ユーロと、対前年同期比23.2%増、前期比0.6%減となった。また、新規の受注金額は55億ユーロと、前期比40.8%増と受注が急落した前期から大幅に回復した。
露光装置別の販売台数では、EUV露光装置が11台、ArF液浸が31台、ArFドライが4台、KrF露光装置が16台、i線露光装置が14台となった。前期からは台数の増加により、EUVの売上比率が高まっている。地域別では、韓国が19%、中国が27%、米国が10%、台湾が35%、日本が5%となっている。 前期から韓国が21%減、中国は変動なし、米国が6%減、台湾が19%増、日本が4%増となっている。
同社のクリストフ・フーケCEOは決算結果を受け、 「DRAMを中心としたリソインテンシティは引き続き進展しており、TWINSCAN NXE:3800Eの導入はその勢いをさらに強めている。一方、EUVの採用は、High-NAを含めて計画通りに進んでいます。今期は、最初のTWINSCAN EXE:5200Bシステムを出荷した。」
「2026年を展望すると、AIの顧客のファンダメンタルズは引き続き堅調である。同時に、マクロ経済や地政学的な動向によって不確実性が高まっていることも引き続き認識している。従って、2026年の成長について準備して進めているが、現段階では確認が出来ない。」
と述べている。このCEOの2026年の成長についての慎重な見方により、同社の株価は一時7.3%の急落を見せた。
一方、2025年7〜9月期の決算予測は、売上高が74億ユーロ〜79億ユーロと、4~6月期と近い売上高になると予測している。
※販売台数、地域別比率に誤りがあったため、当初から台数、地域別比率を変更しております。
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