米AMDは2020年第4四半期(10〜12月)及び、通年の決算を発表した。第4四半期の売上高は前年同期比53%増の32億4,000万ドル、純利益が前年同期比%増の17億8,100万ドルに上った。
ライバルのインテルが第4四半期が前年同期比1%減となっており、AMDの力強さが伺える。

また、通期での総売上は前年比45%増の97億6,300万ドルに達し、純利益は前年比630%増の24億9,000万ドルに上った。

AMD好調の要因としては、7nmプロセスで製造するRyzen、EPYCプロセッサが好調で、売上を牽引したことが主要な要因としている。

また21年第一四半期の予測としては、32億ドル程度の売上になるとし、前期比から1%程度の下落とはなるが、前年同期比79%増と、好調のRyzen、PS5、Xboxのゲーム機向けなどで引き続き力強く収益を上げると見られる。21年通期でも売上高は20年比で37%増と予測した。

一方で、依然世界的な半導体供給不足は続いており、AMDも例外ではない。このようなマイナス要因が予測に対してどれだけ影響するかも注視していきたいが、リサ・スーCEOはAnandTechのインタビューで「需要によってサプライチェーンが逼迫し、家庭用ゲーム機向け、PC向け、ゲーミングPC向けの製品ラインが必然的に圧迫しているが、我々はこの予想外の需要に対応するために生産ラインを追加で増強している」と答え、更に「AMDでは現在の高い需要を満たすことを優先順位リストの上位に置いている」と需要に供給が追いつくために取り組んで行くことを示唆した。