キオクシアは5月14日、2019年度の決算概要を発表した。
2019年度の連結売上高は9,872億円となり、前年の1兆2,639億円から22%のダウンとなった。
主要な要因としては、2019年にNAND型フラッシュメモリの在庫増加による価格下落が業績を圧迫した。その他、昨年6月に四日市工場で発生した火災の損失が約334億円に上ることが明らかになった。

一方、直近の2020年第4四半期では、売上高は前期比252億円増の2,796億円、純利益は前期比351億円増の98億円と改善した。
理由としては、NANDフラッシュメモリの需給バランスが改善したことによるGB単価の増加、新型コロナウイルス感染拡大による、在宅勤務や消費行動の変化を受け、PC及びデータセンタ向けのSSD需要増加によるGB物量が増加したことが挙げられる。

今後の動きとしては、四日市工場で3DNAND型フラッシュメモリーを生産する「第7製造棟」を5月27日より建設を開始し、2022年夏の完成を目指す。総投資額は3,000億円規模を見込んでおり、金額の負担は提携している米ウエスタン・デジタルと分担すると見られる。