オランダASML Holdings社は2022年7月20日、2022年12月期第2四半期(2022年4月〜6月)業績を発表した。同期売上高は54億3,100万ユーロで、前年度同期比35.1%増、前期比53.7%増となった。システム売上高は41億4,100万ユーロ。検査・評価装置を含む装置別構成比率は、EUVが48%、ArF(液浸)が32%、ArF(Dry)が4%、KrFが10%、i線1%、検査・評価装置が4%となった。露光装置の売上台数は91台。このうち新品装置は83台、中古装置が8台。光源別販売台数はEUV12台、ArF(液浸)21台、ArF(Dry)8台、KrF39台、i線12台となった。
売上高のアプリケーション別比率はロジック71%、メモリ29%。地域別構成比率は台湾41%、韓国33%、米国10%、中国10%、日本3%、欧州・中東2%、その他が1%。
受注額は前期比21.3%増の84億6,100万ユ—ロで、過去最高となった。このうち約54億ユーロ(63%以上)をEUV装置が占めている。台数ベースでは新品装置137台、中古装置が2台となっている。
営業利益は16億5,300万ユーロで、前年度同期比33.4%増、前期比110.8%増。純利益は14億1,100万ユーロで、前年度同期比35.9%増、前期比103.0%増となった。
2022年度第3四半期の売上高は51億〜54億米ドルと予想している。このうちアフターサービス、パーツなどのインストールベース事業の売上高は14億ユーロと見込まれる。
2022年度通期は前年比10%を上回る成長を予想している。半導体市場は、半導体メーカー各社共に減速の見通しを立てているが、ASMLはEUV露光装置への投資増加や、膨大な受注額を背景に、好況が続くと見られる。