米半導体大手、Micron Technologyは9月23日、2025年度第4四半期及び通期の決算を発表した。第4四半期の売上高は前期比21.6%増、前年同期比46.0%増の113億1,500万ドル、純利益は前期比59.0%増、前年同期比158.4%増の34億6,900万ドルとなり、大幅な増収増益となった。また、2025年度通期の売上高は前年比48.8%の373億7,800万ドル、純利益は同543.3%増の94億7,000万ドルとなり、こちらも大幅な増収増益となり、過去最高の業績を記録した。

同四半期のビジネスユニット別の売上高では、クラウドメモリ部門が前期比34.1%増、前年同期比213.5%増の45億4,300万ドル、コアデータセンター部門が前期比3.0%増、前年同期比23.0%減の15億7,700万ドル、モバイル・クライアント部門が前期比15.5%増、前年同期比24.5%増の37億6,000万ドル、自動車・組み込み部門が前期比27.2%増、前年同期比16.5%増の14億3,400万ドルとなった。また、通期ではクラウドメモリ部門が前年比257%増の135億2,400万ドル、コアデータセンター部門が同45%増の72億2,900万ドル、モバイル・クライアント部門が同2%増の118億5,900万ドル、自動車・組み込み部門が同3%増の47億5,300万ドルとなった。データセンター関連の半導体が全売上の過半数を占め、同社の業績を大きく引き上げている。

同社によれば、HBM、大容量DRAM、サーバ向けLPDRAMが特に好調で、これらの合計の売上高は通期で前年度比5倍以上増加し、100億ドルに達したという。特にHBMはHBM3Eが好調で、売上高は第4四半期だけでも20億ドル近くまで向上したという。

また、同社は2026年度第1四半期の業績予想についても発表。業界のDRAM供給が逼迫状況にあるとのことから、売上高を122億ドル~128億ドルと強気の予想を立てた。

同社のCEOを務めるSanjay Mehrotra氏は2025年度の決算について、「記録的な業績となった会計年度を、卓越した第4四半期の成果で締めくくり、当社の技術、製品、そしてオペレーション遂行におけるリーダーシップを改めて示した」と評価した。また、「2025年度にはデータセンター事業全体で過去最高を達成し、2026年度をこれまでで最も競争力のある製品ポートフォリオと強い勢いをもって迎えている」と述べた。