韓SK Hynixは7月25日、2024年第2四半期(4月〜6月)の業績を発表した。売上高は前期比32%増、前年同期比125%増の16兆4,230億ウォンとなり、四半期として過去最高を記録した。営業利益は前期比89%増の5兆4,690億ウォンとなり、前年同期の2兆8,820億ウォンの損失から黒字化し、2018年第3四半期以来の高水準を記録した。

同社はAIに必須となるHBM(広帯域メモリ)を米NVIDIA向けに供給し、主要サプライヤーとしてHBM市場をリードしている。2024年に入ってから、AI(人工知能)の急速な普及により、HBMの需要が急拡大しており、メモリ価格も継続的に増加している。部門別売上としては、DRAMが66%を占め、その中でもサーバー向けが最も売上比率が高い。HBMの需要拡大は今後も継続する見込みであり、SK Hynixの発表によると、第3四半期に次世代12層HBM3Eを量産し、第4四半期に顧客に供給を開始する予定である。また、第3四半期以降には、AIサーバー向けの需要が拡大するとともに、AI機能を搭載したPCやモバイル向けの製品も出荷を開始し、これまで停滞が続いていたPC・モバイル向けの売上も回復を見せると展望している。

これに加えて、2022年~2023年に低迷していたNANDフラッシュについても、2024年第2四半期には上昇基調が続いた。同社は第3四半期以降も、市場の在庫状況を考慮しながらであるが、eSSDを中心に販売を拡大する計画である。

AI向け需要が同社の業績を押し上げており、今後の更なる成長が期待される。

出典:SK Hynix IR