インド南部カルナタカ州政府は8月2日、台湾のFoxconnが同州の2つのプロジェクトに6億ドルを投資すると発表した。

同州のMBパティル商工・インフラ担当大臣によれば、iPhoneのケーシング部品を製造するプロジェクトには、3億5,000万ドルを投じ、1万2,000人の雇用を創出する予定であり、半導体製造装置を生産するプロジェクトには米Applied Materialsと共同で2億5,000万ドルを投資し、1,000人の雇用を創出する予定である。

Foxconnに関しては、7月10日、西部グジャラート州に設立した印ベダンタとの合弁会社からの撤退を発表したが、今後は半導体やディスプレイ生産施設設立を補助するインド政府のプログラムに応募すると表明し、インド政府の計画に引き続き協力する姿勢を見せていた。今回の投資にもそうした積極的な姿勢が表れている。

また、同社はタミルナードゥ州とも協議し、1億9,400万ドルを投じて電子部品工場を新設し、6,000人の雇用を創出する予定であると発表されているのに加え、インド政府による優遇措置のもと、グジャラート州にも単独で半導体製造施設を建設する方向で協議を進めている。今後Foxconnによるインドへの投資は今後更に積極化する可能性があり、引き続き動向が注目される。