NANDフラッシュメモリ大手のキオクシアは2023年5月12日、2022年度第4四半期(2023年1~3月)及び通期(2022年4月~2023年3月)業績を発表した。

2022年度第4四半期売上高は2,452億円で、前年度同期比38%減、前期比12%減となった。営業損益は前四半期から781億円悪化して1,714億円の赤字、純損益も同463億円悪化して1,309億円の赤字となった。
原因としては、PCやスマートフォンの販売低迷、データセンタ向けの在庫調整も続いていること、販売単価も前四半期から3割近く下がっていることに起因する。

一方、2022年度の通期業績は、売上高が前年度比16%減の1兆2,821億円。営業損失は同3,152億円悪化の990億円の損失となった。純損益は2,440億円悪化して1,381億円の損失となった。

今後の市場状況については、フラッシュメモリの重要は依然として低迷しているが、在庫調整の進展、メモリメーカの生産調整により、需給バランスは2023年にかけて徐々に改善に向かうとしている。PC、スマートフォン向けは在庫水準の適正化、販売量の増加により2023年後半の回復が見込まれるとした。一方でデータセンタ・企業向けSSDの需要は減速が続いており、先行きは不透明としている。