中国のファンドリ企業Semiconductor Manufacturing International(SMIC)社は、2023年2月10日、2022年12月期第4四半期(2022年10月~12月)および通期業績を発表した。

2022年第4四半期の売上高は16億2,100万米ドル、前年度同期比2.6%増、前四半期比15.0%減となった。生産量は前四半期から8.7%減少して157万4,000枚に止まった。300mmウェーハ比率は64.4%となった。設備稼働率も前四半期の99.4%から79.5%へ20ポイントも低減した。この結果、売上高が前四半期から二桁減となった。
営業利益は2億8,200万米ドルで、前年度同期比32.8%減、前四半期比40.9%減。純利益は4億2,500万米ドルで、前年度同期比26.4%減、前四半期比25.9%減。出荷減、稼働率低下利益低下にも影響した。同期設備投資額は前四半期から1億6,500万米ドル増加して、19億8,700米ドルとなった。

地域別売上高構成比率は、中国69.1%、アメリカ25.3%、ユーラシア(アジア・欧州)5.6%。前四半期から中国市場が比率をさげた。アプリケーション別構成比率はスマートフォン28.6%、スマートホームが10.8%、コンシューマ・エレクトロニクスが21.6%、その他39.0%。

2022年12月期業績は、売上高が前年度比33.6%増の72億7,300万米ドル。営業利益は同31.8%増の18億3,600万米ドル、純利益は同6.8%増の18億1,800万米ドルとなった。通期設備投資額は同54.1%増の63億5,000万米ドルとなった。

2023年12月期第1四半期(2023年1月~3月)は、売上高が前四半期比10~12%減と予想している。
2023年12月期通期については、売上高が前年度比10%台前半の低下と予想している。設備投資額は前年度並み(63億5,000万米ドル)を計画している。成熟ラインの増強が中心だが、新工場に向けてのインフラ投資にも向けられる。