米Intel社は2023年1月26日、2022年12月期第4四半期および通期業績を発表した。
2022年12月期第4四半期売上高は140億4,200万米ドルで、前年度同期比31.6%減、前四半期比8.4%減となった。売上減により急速に収益が悪化している。営業損益は前年度同期から約60億米ドル悪化して11億3,200万米ドルの損失、前四半期からは約10億米ドルの損失拡大となった。純損益は6億6,100万米ドルの損失で、前年同期からは約53億米ドルの悪化、前四半期比で約17億米ドルの悪化となった。
この状態に対応するため、設備投資額を削減、組織規模の最適化、コスト削減を進めている。

事業部門別業績は以下のようになった。クライアント・コンピューティング(CCG)部門の売上高は前年度同期比35.7%減の66億2,500万米ドル、営業利益は同82.4%減の6億9,900万米ドル。データセンタ&AI(DCAI)部門は売上高が同33.0%減の43億400万米ドル、営業利益は同85.3%減の3億7,100万米ドル。ネットワーク&エッジ(NEX)部門は売上高が同1.9%減の20億6,100万米ドル、営業利益は同83.5%減の5,800万米ドル。Mobileye部門は売上高が同53.1%増の5億6,500万米ドル、営業利益は同70.7%増の2億1,000万米ドル。アクセラレート・コンピューティング・システム&グラフィクス(AXG)部門は売上高が同0.8%増の2億4,700万米ドル、営業損益は4億4,100万米ドルの損失だが、前年度同期からは2億米ドルの改善となった。ファンドリ(Intel Foundry Service:IFS)事業は売上高が同30.2%増の3億1,900万米ドル、営業損益は3,400万米ドル悪化して3,100万米ドルの損失となった。その他事業の売上高は同10億米ドル低下して3,000万米ドル、営業損益は10億米ドル悪化して19億9,800万米ドルの損失となった。

2022年12月期通期の売上高は前年度比20.2%減の630億5,400万米ドル、営業利益は同88.0%減の23億3,400万米ドル、純利益は59.6%減の80億1,700万米ドルとなった。
CCG部門の売上高は前年度同期比22.8%減の317億800万米ドル、営業利益は同60.1%減の62億6,600万米ドル。DCAI部門は売上高が同15.4%減の191億6,400万米ドル、営業利益は同72.9%減の22億8,800万米ドル。NEX部門は売上高が同11.2%減の88億7,300万米ドル、営業利益は同56.8%減の7,400万米ドル。Mobileye部門は売上高が同34.8%増の18億6,900万米ドル、営業利益は同24.5%増の6億9,000万米ドル。AXG部門は売上高が同8.1%増の8億3,700万米ドル、営業損益は17億1,600万米ドルの損失だが、前年度からは5億米ドル悪化となった。。IFS事業は売上高が同13.5%増の8億9,500万米ドル、営業損益は3,400万米ドル悪化して3億2,000万米ドルの損失となった。その他事業の売上高56億1,400万米ドルの損失だが、1億米ドルの改善となった。

2023年第1四半期は105億~115億米ドルと見込んでいる。