富士電機は2023年1月26日、2022年第3四半期累積(2022年4月~12月)業績を発表した。同期間の全社業績は、売上高が前年度同期比11.4%増の6,907億7,600万円、営業利益は同29.9%増の424億3,400万円、純利益は同14.0%増の289億6,000万円となった。

半導体事業は売上高が同13.5%増の1,468億8,100万円、営業利益は同16.4%増の224億5,200万円となった。
半導体分野は、ディスク媒体事業からの撤退影響があったがEV向け及び産業分野向けのパワー半導体の需要拡大および為替影響により、売上高は前年同期を上回った。また、営業損益も、パワー半導体の生産能力増強に係る費用の増加や素材価格及び動力費の高騰影響があったものの、高操業の維持による生産、売上の増加により、前年同期を上回った。

第3四半期のみの業績は、全社売上高は前年度比9.6%増の2,436億円、営業利益は同4.0%減の157億円、純利益は同25.8%減の87億円となった。半導体事業の売上高は同12.2%増の499億円となった。

2023年通期見通しは、全社業績が売上高が前年度比8.2%増の9,850億円、営業利益は同16.3%増の870億円、純利益は同1.4%増の595億円と予想している。

半導体事業の通年売上高は同14.1%増の2,040億円、営業利益は同15.3%増の313億円を計画している。半導体の設備投資額は第3四半期までの累積額が75.4%増の518億円。