国内半導体大手のルネサス エレクトロニクスは2022年10月26日、2022年12月期第3四半期(2022年7月〜9月)業績を発表した。同期売上高は3,871億3,200万円で前年度同期比50.0%増、前期比2.8%増となり、期初の予想をわずかではあるが上回った。

営業利益は1,179億3,700万円で前年度同期比約2.3倍増(129.2%増)、前期からは微減(25億円減)となったものの、予想額を100億円以上上回った。純利益は748億6,300万円で、前年度同期比2倍以上(108.5%増)となり、好調な業績を記録した。
自動車向け事業の売上高は1,578億円で、前年同期比30.1%増、前期比3.7%減となった。営業利益は497億円となり、前年度同期比39.6%増、前期比16.3%減となっている。産業・インフラ・IoT向け事業の売上高は2,268億円で、前年度同期比71.0%増、前四半期からも7.8%増となった。営業利益は914億円で、前年度同期比92.4%増、前期比8.4%増となった。
同期の設備投資額は約200億円で、前年同期比微減となった。

一方第4四半期(10〜12月)の見通しとしては、自動車向けは予想通り、底堅く推移しているが、産業・インフラ・IoT向け事業は同四半期後半から弱含みで推移してくると見られており、ルネサスの2022年12月期通期予想は、売上高が前年度比5.5%増の1兆4,964億円を計画している。