米Intel社は2022年10月27日、2022年度第3四半期(2022年7月〜9月)業績を発表した。同期売上高は153億3,800万米ドルで、前年度同期比20.1%減、前期比横這い(0.1%増)となった。PC、データセンタ向けの悪化が全社の売上減につながった。売上減に伴って利益も悪化し、営業損益は前年度同期から54億米ドル悪化し、1億7,500万米ドルの赤字となった。純利益も前年度の約7分の1の10億190万米ドルに縮小している。
クライアントコンピューティング・グループ(CCG)はコンシューマ、学校などでのノートPCの需要減、在庫調整が影響し、売上高は前年度同期比17.0%減の81億2,400万米ドル、営業利益は同53.9%減の16億5,500万米ドルに減少した。
データセンタ/AIグループ(DCAI)は、サーバの販売低減と在庫調整の影響から、売上高は同27.2%減42億900万米ドルとなった。営業利益は1,700万米ドル。黒字は保っているが、前年度同期から22億7,600万米ドルと大幅な減少となっている。
ネットワーキング&エッヂグループ(NEX)は、5G、エッジコンピューティング、イーサネット関連が好調で、売上高は同14.1%増の22億6,600万米ドルとなった。しかし、研究開発投資の拡大、在庫評価額の減少などにより営業利益は同85%減の7,500万米ドルにまで落ち込んでいる。

アクセラレーテッド・コンピューティング・システム/グラフィック・グループ(AXG)の売上高は同8.2%増の1億8,500万米ドルと堅調に推移したが、在庫増加により営業損失が前年度同期から1億5,600万米ドル悪化して3億7,800万米ドルとなった。
Moblileyeについては、売上高が同38.0%増の4億5,000万米ドル、営業利益は同11.8%増の1億4,200万米ドルとなった。
同社が力を入れているファウンドリ・サービス事業(IFS)については、売上高は同微減の1億7,100万米ドルとなったが、カスタマサポートの強化を図っているため、収益は悪化した。営業損失は前年同期の約2.5倍の1億300万米ドルにまで拡大した。

次回の2022年度第4四半期(2022年10月〜12月)については、売上高は前年度同期比23〜28%減の140億〜150億米ドルを予想。2022年度の売上高予想は前年度比で14〜16%減の630億〜640億米ドルとしている。これは前回発表からは20億〜40億米ドルの下方修正となった。
通期設備投資額は250億米ドルを計画している。同社は期初計画の270億米ドルを中間期に230億米ドルに引き下げていたが、20億ドル増額した模様だ。