欧州半導体大手のSTMicroelectronicsは、2022年10月5日、イタリアのシチリア島の東部カターニアにSiCエピタキシャルウエハ工場を新設し、同工場に2026年までに約7億3,000万ユーロもの金額を投資することを発表した。この工場は既存のSiCデバイス工場に併設されており、2023年中には生産を開始する予定。主に150mm品を生産するが、今後は200mm品にも取り組んでいくとしている。STMicroによると、同工場の建設の背景には、自動車メーカーによる電動化が行われ、需要が急速に拡大していることとしている。

カターニア州はSTマイクロのパワー半導体主力工場が置かれており、長年SiCの研究開発も行われてきた。

同工場の投資資金には、EUにおいて決定された欧州半導体法による補助金の適用が行われており、イタリア政府が2億9,250万ユーロを支援する予定。