中国Semicoductor Manufacturing International(SMIC)社は2022年8月12日、2022年度第2四半期(2022年4月〜6月)業績を発表した。同期業績は、売上高が19億300万米ドルで、前年度同期比41.6%増、前期比3.3%増となった。
地域別売上構成比率は、中国(香港含む)が69.4%、北米18.9%、欧州・アジアが11.7%。アプリケーション別構成比率はスマートフォン25.4%、スマートホーム16.2%、コンシューマが23.8%、その他34.6%。
利益は、営業利益が5億3,900万米ドルで、前年度同期比0.3%増、前期比0.6%増。純利益は6億2,900万米ドルで、前年度同期比11.2%減、前期比10.5%増となった。
ウエハ出荷量は188万6,530枚で、前年度同期比8.1%増、前期比2.5%増となった。稼働率は97.1%と、100%を下回った。
同四半期の設備投資額は16億7,230万米ドルで、前期比約2倍増となった。2022年度上期(2022年1月〜6月)の設備投資額は25億米ドル。2022年度通期では50億米ドルの投資を計画している。8インチウエハが31.7%、300mmウエハが68.3%の比率となっている。
2022年度第3四半期売上高は前期比0〜2%増を予想している。

SMICを始めとした中国の半導体メーカーは、2021年から他国の半導体メーカー以上に力強い成長を示しているが、2022年もその傾向を維持している。しかし、SMICの趙海軍共同最高経営責任者(CEO)は12日、業界は在庫調整の局面に入っており、スマートフォンメーカーなど一部の顧客ではパニックが生じていると述べており、同社では、このような調整が少なくとも2023年上半期まで続くと見ており、主要各社同様、SMICでも警戒感を強めている。