台湾Taiwan Semiconductor Manufacturing(TSMC)社は2022年7月14日、2022年12月期第2四半期(2022年4月〜6月)業績を発表した。
同四半期売上高は5,341億4,000万台湾ドル(NTドル)で、前年度同期比43.5%増、前四半期比8.8%増となった。ウェーハ出荷量(300mmウェーハ換算)は379万9,000枚で、前年同期比10.1%増、前四半期からは横這い(0.6%増)となった。
営業利益は2億6,210万NTドルで、前年度同期比79.9%増、前四半期比17.1%増となった。営業利益は2億3,700万NTドルで、前年度同期比76.4%増、前四半期比16.9%増となった。設備投資額は73億4,000万米ドル、通期では167億2,000万米ドルを計画している。
売上高のアプリケーション別構成比率は、高性能コンピューティング(HPC)43%、スマートフォン38%、IoT8%、自動車5%、デジタル家電3%、その他3%。地域別構成比率は北米64%、アジア太平洋12%、中国13%、欧州・中東6%、日本5%。
プロセスレベル別では、5nm21%、7nm30%、16nm14%、8nm10%、40/45nm8%、65nm5%、90nm2%、0.11μm/0.13μm3%、0.15μm/0.18μm、0.25μm以上3%。
2022年12月期第3四半期(2022年7月〜9月)売上高は198億〜206億米ドル、前年度同期比33.0〜38.0%増、前四半期比8.8〜12.8%増を予想している。

また、先日米Micronが2022年6〜8月期の見通しが悪化することを発表していたが、TSMCもまた、現在過剰な在庫を抱えており、顧客による在庫調整が今後四半期から、2023年前半に渡って行われるという見方を示した。しかし、現在はまだ供給能力に対して、需要が上回っていると同社は見ており、2022年末までは、供給が厳しい状態が続くと、同社のウェイCEOは見ている。