東芝は2022年6月2日、今後の経営方針を明らかにした。デジタルエコノミーの発展と事業環境の変化に対応することで成長を進め、2025年度で売上高4兆円、営業利益3,600億円、2030年度で売上高5兆円、営業利益6,000億円を目指す。
事業としては、インフラシステム、インフラサービス、データサービス、デバイスプロダクトで構成される。このうち、パワー半導体を中心とするデバイス事業は2030年で売上高の約3分の1、1兆5,000〜1兆7,000億円程度にまで拡大する。同事業の2021年度売上高(デバイス&ストレージソリューション)は8,598億円であり、2030年度までの9年間で事業規模倍増を目指すことになる。
このため、パワーデバイスの製造拠点である加賀東芝エレクトロニクスに300mmウエハ対応ラインを増設、2022年下期から量産を開始、さらに2024年稼働開始予定で300mmウエハ対応の新製造棟の建設を進めている。また、高出力、高効率、小型化が実現できるSiC、GaNといった化合物半導体の開発、量産化を加速する。