米Intel社は2022年3月15日、ドイツへの新工場建設を含む製造能力の強化計画を発表した。これは2021年に発表した800億ユーロに及ぶEU域内の生産計画の第1弾となる。
新工場はドイツMagdeburg市(ザクセン州)に置かれ、約170億ユーロを投じて2工場を建設する。2023年に着工し、2027年からの稼働開始を予定している。自社製品の製造のほか、ファウンドリ工場としても利用する。また、同工場では3,000名の雇用創出を見込んでいる。
さらに、アイルランド工場(Fab34)の増強に120億ユーロを追加投資し、Intel4プロセス(7nmプロセス相当)のEU域内での生産能力の強化を進める。
そして、EU域内での後工程、研究開発の強化も進める。イタリアでは同国政府と後工程工場建設で交渉している。後工程工場への投資規模は45億ユーロに及ぶものと見込まれている。
研究開発関連では、フランスで新しい研究施の建設を計画している。さらにスペイン、ポーランドの既存設備の能力強化も進めていく。
これらの製造、研究開発の強化にむけての動きによって、投資額は330億ユーロに上るとしている。
Intelではこれらの計画に対するEUおよび各国、自治体からの助成金を見込んでいる。