米Intel社のPat Gelsinger CEOは2021年9月7日、独ミュンヘンで行われた国際自動車ショーの基調講演で、欧州市場での半導体需要増に対応するため、欧州域内に今後10年間で、少なくとも2つの最先端半導体工場を新設する意向を明らかにした。そのために今後、800億ユーロの投資を計画している。新工場は自動車用デバイス、モビリティ用デバイス向けのファンドリサービスを行う予定である。また、アイルランド(Leixlip)のFab34の増強を継続していく。
同CEOは、今後販売する高級車では全搭載部品に占める半導体費用の比率は2030年には20%超に拡大するとの見通しを示した。また、自動車用半導体のTAM(total addressable market:獲得可能な最大市場規模) はこの10年間で1,150億米ドルにまで拡大、全半導体市場の約11%に達するとしている。
Intelはまた、傘下のイスラエルMobileye社が開発を進めている自動運転機能により運転手を必要としない「Robotaxi」について、ドイツではSix SE社が2022年にもサービスを開始することを明らかにした。