東芝の子会社で半導体事業を担当する東芝デバイス&ストレージ社は、現在、加賀東芝エレクトロニクスの石川工場で構築を進めている300mmラインの稼働開始を、当初計画より6カ月程度前倒しし、2022年第4四半期〜2023年第1四半期にかけての稼働開始を目指すと発表した。
現在、対象となるラインは8インチ(200mm)ウエハ対応工場の空きスペースに300mm対応装置を導入して構築を進めている。同工場の生産能力は6インチ、8インチ合計で月産16万枚だが、新ラインの稼働により同工場の生産能力は20%(処理ウェーハ面積)拡大される。新ラインへの投資額は250億円を計画している。
なお、同社では、300mmウエハ対応の新工場建設も予定しているが、時期、能力などの具体的な計画は未公表である。