米Intel社の子会社であるイスラエルMobileye社は2022年、自動運転車向けの新SoC「EyeQ Ultra(EyeQ6)」を発表した。

運転支援向け処理チップのEyeQシリーズの第6世代であり、176TOPS (tera operations per second)の性能を実現している。新製品1パッケージで現行の「EyeQ5 SoC」 10個分の機能を実行できるようにしていながら、完全自動運転車に最適な電力性能を提供するためにに設計されているという。製造は台湾Taiwan Semiconductor Manaufcturing(TSMC)社の5nmプロセスで行われる予定。2023年後半にファースト・シリコンの出荷を開始、自動車グレードの製品については2025年から製造を開始する予定。
またMobileyeは、独自動車大手のフォルクスワーゲン社が各ブランドの運転支援機能にMobileyeの高度なマッピング・テクノロジーを採用するとしたほか、米自動車大手のFordも同社の運転支援機能「Ford BlueCruise」のより高度な機能の提供に向けた協力関係を結ぶことを発表した。
さらにMobileyeは、中国の自動車大手で、スウェーデンのVOLVOを子会社に持つ吉利控股集団とも2024年に生産開始が予定されるレベル4の個人向け自動運転車向けと、360度のサラウンド・ビュー・センシング・システムと車両の進行方向と横方向に対応した先端制御機能を備えた完全レベル2+の車両向けに、現行の「EyeQ5 SoC」を搭載したと発表している。