ソニーグループは12月6日〜8日の期間で、同社の最新の技術の中で、「感動を生む、テクノロジー」のテーマに合致するプロトタイプ製品やプラットフォームをオンラインで展示した。

今回ソニーグループが展示した製品群の中から、エレクトロニクスに関連の深い製品を選んで以下に紹介する。

クリエイターのクリエイティビティを刺激するCrystal LEDとシネマカメラで実現するバーチャルプロダクション

これは、ソニーのマイクロLEDの総称である「Crystal LED」と、同社のシネマカメラを融合させ、バーチャルプロダクションの世界で、実写と遜色ない世界観を作りだそうという試みである。ソニーの「Crystal LED」は、これまでにない高いコントラストと輝度、解像度を生かして、このプロジェクトを支えている。

圧倒的な実在感で体験を共有するOLEDマイクロディスプレイ+低遅延HMDシステム

本製品は、4K解像度のマイクロOLEDディスプレイを片目に1つずつ備えた、両目で8K相当の解像度のVRディスプレイである。ソニーでは、低遅延、高解像度のマイクロOLEDをミラーレス一眼カメラに搭載してきているが、今回のOLEDマイクロディスプレイは、CMOSイメージセンサーの開発・製造で培った微細加工技術を生かして多画素、小型化を実現しつつ、ディスプレイ開発で培ったデバイス・回路技術も生かして開発したという。また、このディスプレイは、ディスプレイ自体を拡大しても、ドットが確認出来ないほど精細なディスプレイであると発表されている。

光の粒から世界を捉える積層型SPAD距離センサー

ソニーでは、SPAD型積層距離センサーは、光の特性である光子に着目し、光を粒子として捉えて高速で移動する自動車の360°周辺を数cmから100m単位まで、数cmの精度で可視化できるための技術としている。CMOSイメージセンサーでは、光子を捉えても、その後の処理で光子よりもノイズが大きくなってしまい、微弱な光である光子を可視化出来なかったがSPAD型積層距離センサーでは、一つの光子が雪崩のように増倍されることで大きな電気信号となることで、微弱な光である光子を確実に検出することが可能となるとしている。

ソニーでは、2021年9月にSPAD型積層距離センサー「IMX459」は、10μm角の微細なSPAD(Single Photon Avalanche Diode)画素と、測距処理回路を1チップ化したものだ。裏面照射型、積層型、Cu-Cu(カッパー・カッパー)接続などの技術を活用することにより、SPAD画素と測距処理回路を1チップ化する独自のデバイス構造を採用している。

これにより、光を発してから、それを捉えて実際に空間を認識させる所まで一つのチップで行う事が出来るとしている。

実際に、SPAD型積層距離センサーで捉えた東京駅の画像は、細部では写真(CMOSイメージセンサー)に劣るものの、空間の認識という点ではSPAD型積層距離センサーの方がよりわかりやすく表示されているように見える。さらに、SPAD型積層距離センサーは360°を認識することが可能となっている。

これらの展示は現在もサイト内にアーカイブが展示されており、下記のURLから、各製品の紹介VTRを閲覧することができる。
https://www.sony.com/ja/SonyInfo/technology/activities/Tech2021/