住友ベークライトは2021年11月8日、半導体封止用エポキシ樹脂成形材料の台湾子会社(台湾住友培科)の生産能力を増強する計画を発表した。現工場の敷地内に新棟を建設し、生産能力を現在の2倍に拡大する予定。2022年3月に着工し、2023年半ばからの生産開始を計画している。設備投資額は約33億円を予定している。
同社では2021年7月には中国の子会社(蘇州住友電木)に半導体封止材料製造のための新規生産ラインを現工場の建屋内に既に着工している。2021年内にも設置が完了し、2022年初頭から生産を開始する計画である。新ラインの導入により、同工場の生産能力を従来の1.5倍に拡大する。

同社では2021年1月にサプライチェーンの需給バランスの逼迫などを原因として、1〜2割ほどエポキシ樹脂材料の値上げを行うことを発表しており、その際生産能力の増強と供給体制構築を目指すと発表していた。