シリコン(Si)ウエハ大手のSUMCOは2021年9月30日、最先端300mmウエハの生産能力を増強するため、佐賀県伊万里市の九州事業所に新工場を建設、子会社であるSUMCO TECHXIV(長崎県大村市)でも建屋を増築することを発表した。両施設とも2022年に着工を開始、2023年には設備を導入し、生産を開始する計画である。
設備投資額は九州事業所の新工場については、建屋・ユーティリティ設備786億円、ウエハ製造設備に1,229億円、合計2,015億円を予定している。SUMCO TECHXIVの増築分に関しては、建屋・ユーティリティ設備165億円、ウェ−ハ製造設備に107億円、合計272億円とする予定である。SUMCO TECHXIV向けは2023年内に、九州事業所の新工場は2024年に投資を完了する計画である。

世界的な半導体の不足に伴い、その原料となるSiウエハについても、今後大規模な生産増加が必要となっており、今後、他社も工場建設など生産量の増加に動く可能性がある。