昭和電工は2021年9月28日、東芝デバイス&ストレージ(以下、東芝D&S)との間にパワー半導体向けSiCエピタキシャルウェ−ハ(以下、SiCエピウェーハ)に関する、今後2年半(延長オプション付き)にわたる長期供給契約を締結したことを発表した。
東芝D&Sでは鉄道車両向けインバータをはじめとして、多種にわたるSiCパワーデバイスを開発、事業化しており、同社のSiC SBD(ショットキバリアダイオード)、およびSiC MOSFETにおいて昭和電工製SiCエピウェーハを採用してきた。東芝D&Sでは、2020年9月にシステムLSI事業から撤退することを発表しており、今後はパワーデバイス向けに注力するとしている。

また、昭和電工では、今回の契約はこれまで供給してきた同社製SiCエピウェーハの特性均一性、低欠陥密度などの優れた品質と安定供給体制が評価されたためとしている。昭和電工は、ロームとの間にもSiCエピウェーハの供給契約を結んでいる。