ファウンドリ世界最大手の台TSMCは、7月26日に行われた株主総会で、劉徳音会長は、報道されており、魏哲家CEOも検討中であると先に言及した日本の工場建設について、「日本の生産コストは台湾と比較すると非常に高い」としながらも、「顧客との協力により、当社に利益をもたらしたい。毎週、日本側と協議を続けている」と、製造コストを削減するために協議を継続しているとしている。

また、劉徳音会長はドイツ国内にも新規に半導体工場の建設を行う用意があることを株主に発表している。
このドイツ工場の建設に関しては、極めて初期の段階であるとし、具体的な進展はまだ無いと見られるが、顧客のニーズやメリットを見極めながら、今後決定していくものと見られている。

ドイツでは、米Global Foundriesが、ドレスデン工場に約10億米ドルを投じて工場の増強をおこなっており、更に自動車部品大手のボッシュもドレスデンに新規で工場を開所、米インテルもバイエルン州に半導体工場を建設することを検討しているなど、半導体工場への投資が活発化している。