昭和電工は2021年5月6日、独Infineon Technologies社との間にパワー半導体向けSiCエピタキシャルウエハに関する今後2年間(延長オプション付き)の長期販売および共同開発に関する契約を締結したことを発表した。
今回の契約により、Infineonの有する幅広いパワー半導体ラインナップへ昭和電工製SiCエピタキシャルウエハの搭載が期待できることに加え、製品開発において両社の知見を合わせることで、製品の品質向上を加速していく。 昭和電工は、新日鉄住金マテリアルズのSiC事業を2018年に譲渡され、2019年には2017年比で3倍となる月産9,000枚のSiCウエハを生産するなど、SiCエピタキシャルウエハ事業に力を注いでおり、今後は2025年にエピタキシャルウエハ市場のシェアを30%以上にすることを目標に掲げている。今回の提携は目標の達成に追い風となる。