ミニLED搭載液晶テレビで世界に存在感を示す、中国のディスプレイメーカーであるTCL科技集団はグループ持ち株会社のTCL実業控股と共同で、主にIC設計や半導体パワーデバイスを手掛ける新会社「TCL半導体科技(広東)有限公司」を設立することを発表した。資本金は10億元(約167億円)で、両社が折半で出資し、それぞれ50%の株式を保有する。
新会社はファブレス経営をモデルにし、ドライバーICや音声認識機能を搭載した人工知能(AI)用チップなど、川上・川下関連産業で需要が高いチップの開発に重点を置き、外部の専門人材誘致と組織力向上を通じ、機能特化型チップの生産を進める。半導体パワーデバイス分野では、生産能力をさらに拡大し、中核技術の能力を高め、他社に先駆け市場を開拓する。