半導体製造大手のTSMCは、6月の売上高を発表し、前月比28.8%増、前年同月比40.8%増の1,208億7,778万台湾元(4,370億円)となった。これはTSMCの単月の売上高としては、過去最高である。

要因としては、5月に米国政府が発表したファーウェイを狙った輸出禁止措置によって、120日の猶予期間を利用し、ファーウェイ傘下のハイシリコンへ向けて駆け込みで製造、出荷を行った事によるものと見られる。

一方、輸出禁止措置が実行される際には、TSMCの売上高の14%を占めていたハイシリコンの売上が全く無くなってしまい、この補填をApple(Arm)、クァルコム、AMD、エヌビディアといった米国企業を始めとしたファブレス企業の半導体製造で補填できるかが注目されている。

TSMCは今後、16日にオンラインによる第2四半期の決算と第三四半期の展望を説明する予定である。