アルバックは2021年2月12日、2021年6月期上期(2021年7月〜12月)業績を発表した。同期の全社売上高は前年度同期比13.3%減の838億3,500万円、営業利益は同30.3%減の58億4,900万円、純利益は同41.7%減の45億4,200万円となった。FPD・PV装置売上高が前年度比30%減、コンポ—ネント売上高は同13%減となったことが、売上げ、利益を落とす原因となった。
減収減益ではあるものの、受注は回復しており、受注高は同26.4%増の910億円に拡大している。特にFPD・PV関連装置で、3Q予定だった中国の大型LCD案件が前倒し受注となったことにより大幅に増加した。
半導体および電子部品製造装置は、半導体製造装置ではメモリ向け、ロジック向けともに堅調、電子部品ではパワーデバイス、オプトデバイスなどの投資が活発化、中国での商談も順調に推移した。このため、売上高は前年度同期比4%増の226億円、受注額は同16%増の279億円となった。
FPDおよびPV製造装置の売上高は、前期受注高減の影響で同30%減の245億円となった。受注高はスマートフォン用OLEDパネル投資や大型液晶パネル投資が増加、さらに前述のように受注の前倒しがあったことから前年度同期比3倍増の233億円となった。
コンポ—ネント事業の、受注高は半導体関連は回復したが、自動車関連が停滞、売上高は13%減の126億円、受注高は9%減の130億円となった。
2021年6月期通期に関しては、全社売上高が前年度比11.0%減の1,650億円、営業利益は、6.0%減、純利益は同7.1%減の100万円を予想している。