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GNCレター
半導体製造装置大手のKOKUSAI ELECTRICは2026年2月12日、2026年度第3四半期(10〜12月期)の決算を発表した。4〜12月の連結では、売上収益が前年同期比0.9%減の1,731億円、実質的な本業のもうけを示す調整後営業利益が同17.8%減の366億円と減収減益だった。DRAM向けのアップグレード改造(サービス)やNAND向けの装置販売は伸長したものの、これまで牽引役だった中国地場メーカー向けのDRAM装置販売が投資の端境期に入り減少したことが響いた。
サービス事業が健闘も、製品構成の変化で利益率低下
第3四半期(10~12月)単体の実績を見ると、売上収益は前年同期比7.1%減の559億円、調整後営業利益は同18.6%減の113億円だった。
アプリケーション別(300mmおよび200mm以下装置)の3Q累計売上収益では、NAND向けが前年同期の143億円から354億円へと約2.4倍に急拡大した一方で、DRAM向けは同48%減の354億円、Logic/Foundry向けは同11%減の442億円と落ち込んだ。
事業別に見ると、新規の装置販売が前年同期比10.9%減の1,045億円に沈んだのに対し、アップグレード改造を中心とするサービス事業は同19.5%増の686億円と好調に推移した。この結果、3Q累計の売上全体に占めるサービス比率は前年同期の33%から40%へと拡大している。しかし、販売等の減少に加え、生産台数の減少や製品構成の変化が売上総利益を押し下げ、減益要因となった。
地域別では、3Q累計で中国向けの売上比率が前年同期の48%から42%へと低下した。第3四半期単体での中国地場向け売上比率は31%まで低下している。
通期予想は据え置き、来期はAI特需で「20%以上の増収」目指す
2026年3月期通期の業績予想については、第2四半期決算発表時に修正した売上収益2,300億円(前期比3.7%減)、調整後営業利益444億円(同23.1%減)を据え置いた。
ただし、通期の内訳には変化が生じている。世界各国向けのNANDや、中国地場向けのDRAM装置販売の一部が来期(2027年3月期)へずれ込む見通しとなり、装置売上を下振れと見込む一方、DRAM向けを中心としたアップグレード改造(サービス)の上振れで売上全体をカバーする構図だ。
今後の事業環境について同社は、生成AI用途の高性能LogicやDRAMを中心とした設備投資が高水準で推移すると分析している。足元では中国向けの投資減速など一部で成熟ノード向けの回復に遅れが見られるものの、中長期的にはデータセンターの拡充などで大きな成長が期待できるとする。
来期(2027年3月期)に向けては、先端ノード向けでの積極投資継続や、今期からの販売ずれ込み分を取り込むことで、装置とアップグレード改造を合わせた売上高で前期比20%以上の増収を目指すという強気な方向を示した。
出典:KOKUSAI ELECTRIC 2026年3月期 第3四半期 決算
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