三菱電機は2021年2月2日、2020年度第3四半期(2020年10月〜12月)および2020年度第3四半期累積(2020年4月〜12月)業績を発表した。20年度第3四半期の業績は、売上高が前年度同期比3%減の1兆385億8,700万円、営業利益は同12%増の763億5,400万円、純利益は同11%増の826億6,700万円となった。
第3四半期累積業績は、売上高が同10%減の2兆9,406億1,100万円、営業利益は同24%減の1,377億800万円、純利益は同20%減の1,583億5,300万円となった。
半導体を含む電子デバイス事業の事業環境は、高周波光デバイスにおいて、次世代データセンタ関連などの堅調な需要が継続した一方で、パワー半導体については、自動車向けなどで需要が回復したが産業向けの需要が減速した。
このような状況の中、受注高は自動車用などのパワー半導体の増加により前年同期を上回わったが、売上高は産業用のパワー半導体や液晶の減少などにより、前年同期比6%減の483億円にとどまった。売上減少に伴い、営業利益も低下、同61%減の17億円となった。
第3四半期累積業績は、売上高が4%減の1,489億円、営業利益は36%増の75億円となった。
電子デバイス事業の2020年度通期見通しは、売上高が前年度比4%減の2,000億円、営業利益が同66%減の30億円となっている。