ゲルシンガーCEOに変わり、CPUの自社開発・生産を継続していく意向を示したインテルだが、第11世代Core i7が、インテル製CPUから自社設計→TSMC 5nmプロセスに切り替えたAppleのM1チップに対して優れているというベンチマーク結果を公開した。

結果内では、Microsoft PowerpointからPDFファイルを書き込んだときの速度が、同じDRAM容量では、Core i7の方が2.3倍速いなど、インテル製Core i7が基本的にM1より有利であるという情報が並ぶものであった。

しかし、現在M1チップが搭載されているMacbook proは、これまではCore i7の1ランク下に当たるcore i5を搭載していたPCであるため、このベンチマーク結果は公平では無いという批判も多い。

一方でAppleも、HP上のMacbook air M1の比較対象を旧世代のCore i3に設定している点や、販売を継続しているMacbook pro上位モデルが2世代前のCore i9であり、M1 Mac発売当初にintel CPU搭載の上位モデルと廉価版のM1モデルの性能を比較するとM1の方が、動画の書き出しや、消費電力の点で性能が良いという声も多く挙がったことで、既にインテルに対してネガティブキャンペーンを張っているという見方も出来る。

インテルでは現在、ベンチマーク結果公表の他に、ツイッター上でもネガティブキャンペーンを張っており、Macにはタブレットモードもタッチスクリーンもない、スタイラスもないことから「インテルCPU搭載PCではそれらが搭載されている。(インテルCPU搭載)PCを手に入れよう」と呼びかけている。