ロームは2021年2月1日、2020年度第3四半期累計(2020年4月〜12月)業績を発表した。
同期売上高は前年度同期比5.6%減の2,636億7,800万円、営業利益は同6.8%減の244億6,400万円、純利益は同12.0%減の189億500万円となった。設備投資額は269億8,400万円。
LSI事業の同期業績は、売上高が同5.5%減の1,238億4,000万円、営業利益は同16.6%減の88億6,100万円となった。自動車向けは年前半に売り上げを落としたが、2020年秋以降急速に回復している。産業機器関連についても下げ止まり感がみられるが、スマートフォン向けは厳しい状況が続いている。
半導体素子の売上高は同2.9%減の1,027億6,600万円、営業利益は同45.4%増の141億2,500万円に拡大している。トランジスタとダイオードは産業機器関連市場向けで売り上げの改善傾向が見られた。自動車分野でも2020年後半から急速に改善している。パワーデバイスは自動車関連の市場停滞の影響を受け売上高が減少した。LEDは家電分野で売上げを落とした。半導体レーザは家電市場向け中心に売上高を伸ばした。
2020年度通期では、売上高3,600億円、営業利益320億円、純利益260億円を計画している。設備投資額は460億円を計画している。