米Intel社のボブ・スワンCEOは2021年1月21日、2020年第4四半期および通期の決算説明会において、「自社開発の7nmプロセスを採用したCPUを外部ファウンドリに製造委託するかどうかの最終判断」は、新CEOにゲルシンガー氏が就任する2021年2月15日以降に変更することを発表した。
スワンCEOは7nmプロセスについて、「製造面の問題は解決でき、ロードマップに従い2023年に確実に提供できる」としている。その一方、「外部のファウンドリパートナーとの長年にわたって築き上げてきた関係を活用し、製品ロードマップで彼らが大きな役割を果たすことができる」と説明、社内での製造と外部製造委託を併用することを検討していることも明らかにしている。
説明会に同席したゲルシンガー次期CEOは、「Intelの長期計画は就任後に明らかにする」としているが、すでに技術のレビューは行っており、「7nmプロセスの歩留り改善については満足できるレベルとなっている」としている。このため、2023年に発売される予定の7nmプロセスによるCPU製品の大部分が社内で製造されるとの見通しが強まった。しかし、同社の製品ポートフォリオは多岐にわたることから、特定のテクノロジーや製品を外部ファウンドリに製造委託する可能性は否定していない。今後、詳細な分析と今後のロードマップを十分に評価した後、今後の方針を説明したいとしている。
インテルは現在、サムスン、TSMCと製造委託に関して交渉中であるとされている。