英Marvell Technology Groupは2020年11月5日、同グループの事業会社である米Marvel Semiconductor社が米Inphi社を買収することで合意に達したことを発表した。、Marvell Technologyは、今回の買収によりクラウド/データセンタや5Gインフラ向け事業の強化を図る。今後両社の株主総会、および関連当局の承認が順調に得られれば、2021年下期に買収が完了する見込み。誕生する新会社の市場価値はおおよそ400億米ドル(約4兆16000億円)を見込む。
買収は、現金と株式交換で行われる。Marvell Technology はInphiの株主に、1株当たり66米ドルを支払い、さらに合併後の新会社の2.323株を譲渡する。買収総額はおよそ100億米ドル(約1兆400億円)。現在のMarvell Technologyの株主は新会社の全株式の約83%、Inphiの株主は17%を保有することになる。
Inphiの持つ光ファイバ通信技術やDSP技術と、Marvell Technologyが持つ有線(金属電線)通信技術やストレージ、ネットワーク、プロセッシング技術を組み合わせることで、クラウド/データセンターや5Gインフラの事業で強みを発揮できるという。
なお、今回の買収に伴い、Marvell Technologyは本社をバミューダ諸島から米国に移す計画である。