東芝は9月29日、東芝デバイス&ストレージにおいて手掛けてきた、システムLSI事業から撤退することを発表した。

具体的な方針としては、

・先端システムLSI(SoC)の新規開発からの撤退

・画像認識プロセッサーを含む既存製品、CCDリニアイメージセンサー、ファウンダリビジネスは今後も拡販とサポートを継続。

・モーター制御分野では、今後も安定的な需要拡大が見込まれることから、アナログICとマイコンではモーター制御用にリソースを集中させて新規開発も含めて拡販と顧客サポートを継続。また、東芝が強みを持つパワーデバイスと組み合わせて、事業拡大を図る。

今回の撤退によって、東芝デバイス&ストレージ社の半導体事業部に属するシステムデバイス事業統括部、営業部門、研究開発部門の一部及び子会社社員についての人員再配置並びに再就職支援を含む早期退職優遇制度の実施を、2021年2月末までに770人に対して行うとした。
今回の再編に伴い、東芝では118億円の費用を見込んでいるが、2020年度通期業績には折込み済みだとしている。