シャープは2021年2月25日、同社が保有している堺ディスプレイプロダクト株式会社(SDP)の株式を売却することを発表した。今回売却するのは保有している全普通株式1,030,800株(議決権所有割合:24.55%)。売却額は非公表。同日付けで売買契約を締結、2021年3月15日の実施を予定している。
同社は、デバイス事業については、技術の確保や安定した調達を維持しつつ、積極的に外部と連携する方針に基づいて事業構造改革を進めている。資本関係解消後も、引き続き安定的に高品質な液晶パネルの供給を受けることについて合意しており、ディスプレイ事業については、シャープ内部に世界有数の技術やノウハウの蓄積もあるため、今後の事業展開においてSDPとの知的財産権分野での連携・協力関係は維持しつつも、資本関係は必須でない事から、株式を売却し、資本関係を解消するとした。
さらに、資本関係解消により、今後も競争力の維持に多額の継続的投資が必要となる大型液晶ディスプレイ事業が切り離され、連結業績の安定化に寄与すると考えられている。