JOLEDは2020年6月19日、中国TCL Tech傘下のディスプレイパネル企業であるTCL華星光電技術有限公司(TCL China Star Optoelectronics Technology Co., Ltd.:TCL CSOT)と資本業務提携契約を結んだことを発表した。この提携によりJOLEDは、華星光電日本株式会社(CSOT-JAPAN)を引受先とする第三者割当増資により200億円を調達するとともに、独自の印刷方式有機ELディスプレイ(OLED)製造技術を活用し、TCL CSOTとテレビ向け大型有機ELディスプレイの共同開発を開始する。3年以内をメドにテレビ向け大型パネルの量産技術の共同開発を目指す。
JOLEDは、2015年の設立以来、効率的な生産を可能とする印刷方式でのOLEDの研究開発を重ね、2017年に医療用モニタ向け中型有機ELディスプレイ製品の出荷を開始した。JOLEDは、中型ディスプレイを量産していくとともに、TCL CSOTとの共同開発を通して、印刷技術の大型ディスプレイへの有効性を実証していく。
TCL CSOTは中国とインドにおける、基板サイズG6からG11の、液晶、LTPS、有機EL、またその他の技術にまたがるディスプレイ製造設備への300億米ドル近い投資により、ディスプレイ業界の有力企業としての地位を築いている。