新電元工業は2020年5月28日、2019年度（2020年3月期）業績を発表した。同期の全社売上高は前年度比1.8％減の929億6,500万円、営業利益は同68.8％減の17億5,700万円、純損失は41億5,600万円の損失となった。
半導体需要の低迷にくわえ、二輪車市場も多くの地域で伸び悩み、全体としては厳しい状況が続いた。その結果、売上高は微減にとどまったものの、営業利益は大幅減、繰延税金資産を取崩し法人税等調整額に計上したことで40億円を上回る純損失を計上した。
半導体事業を行っているデバイス事業の売上高は前年度比8.9％減の309億8,900万円、営業損益は2億4,100万円の損失（前期は25億7,600万円の利益）となった。
家電市場は、空調機向けが期末にかけて回復の兆しを見せたものの通期では軟調に推移したほか、自動車市場および産業機器市場では市況低迷が続いた結果、事業全体で減収となった。損益面においては、減収の影響および生産量の減少に伴う稼働率の低下のほか、減価償却費の増加などで営業損失を計上することになった。
2020年度（2021年3月期）の予定は未公表。