ニコンは2020年5月28日、2019年度(2020年3月期)業績を発表した。全社売上高は前年度比16.6%減の5,910億1,200万円、営業利益は同91.8%減の67億5,100万円、純利益は88.2%減の78億4,200万円となった。
半導体、FPD用露光装置を含む精機事業の業績は、売上高が前年度比12.7%減の2,397億2,800万円、営業利益は同42.8%減の467億7,400万円となった。
半導体露光装置分野では、ArF液浸スキャナやArFスキャナの販売台数が増加し、増収増益となった。半導体露光装置の同期売上台数は、新品が前年度比13台増の34台、中古装置が9台減の11台、合計では4台増の45台となった。光源別売上台数(中古装置含む)は、ArF液浸が14台(前年度比2台増)、ArFが14台(前年度比1台増)、KrF3台(同横這い)、i線14台(同1台増)となった。
FPD露光装置分野では、第10.5世代基板対応装置の販売は堅調であったものの、全体としては販売台数が前年度の70台から27台への大幅に減少した。また、新型コロナウイルス感染症拡大により一部装置の販売が次期に繰り延べになったこともあり、大幅な減収減益となった。対応世代別売上台数は、10.5世代が18台(同1台増)、7/8世代が5台(同32台減)、5/6世代が4台(同12台減)となった。
2020年度(2021年3月期)については、未発表。