米半導体大手、NVIDIAは2026年2月25日、2026年1月期第4四半期(2025年11月~2026年1月)及び通期の決算を発表した。第4四半期の売上高は前期比20%増、前年同期比73%増の681億2,700万ドル、GAAPベースの純利益は前期比35%増、前年同期比94%増の429億6,000万ドルとなり、いずれも市場予想を上回り、過去最高を更新した。また、通期の売上高は前年比65%増の2,159億3,800万ドル、純利益は同65%増の1,200億6,700万ドルとなり、こちらも共に過去最高となった。

第4四半期の部門別の売上高としては、データセンター部門が前年同期比75%増の623億ドル、ゲーミング&AI PC部門が同47%増の37億ドル、プロフェッショナルビジュアライゼーション部門が同159%増の13億ドル、自動車&ロボティクス部門が同6%増の6億ドルと、全部門において売上が伸びた。中でもデータセンター部門は圧倒的で過去最高を更新しており、特に最新型AI半導体「Blackwell」の需要が強く、同社の業績を牽引している。また、同社は同四半期に新たなAIプラットフォーム「NVIDIA Rubin」を発表、既存の「Blackwell」プラットフォームと比べて推論コストを最大で10分の1に削減できるという。同社によれば、「NVIDIA Rubin」はAmazon Web Services(AWS)、Google Cloud、Microsoft Azure、Oracle Cloudなどに最初に展開される見込みであるという。

同社は2027年1月期第1四半期(2026年2月~4月)の業績予想についても発表。売上高は780億ドル±2%という見通しを示し、市場予想(726億ドル)を上回った。同社の最大の顧客層であるハイパースケーラー(大規模クラウド事業者)のみならず、新興企業によるAI開発や国家プロジェクトとしてのAI開発などの動きが活発であり、AIデータセンター向けの強い需要がさらに継続するという見方だ。なお、この見通しには中国向けの売上高は含まれないとのこと。

同社創業者兼CEOのJensen Huang氏は「コンピューティング需要は指数関数的に成長しており、エージェンティックAIの変曲点が到来した。NVLinkを搭載したGrace Blackwellは現在の推論における王者であり、トークン当たりのコストを1桁下げている。そしてVera Rubinはそのリーダーシップをさらに拡大するだろう。エージェントの企業導入は急増しており、顧客はAIの産業革命とその将来の成長の原動力となる“AIファクトリー”への投資を急いでいる」と、市場トップシェアの維持と今後の更なる収益拡大に自信を示した。

先日、競合となる米AMDが米Metaと1,000億ドル規模のGPU供給の契約を締結するなど、NVIDIA一強の牙城を崩そうと攻勢をかけている。そんな中、AI半導体のパイオニア的存在として、最先端品により顧客のニーズに応え、引き続き市場を牽引していく構えだ。

出典:Nvidia Newsroom