米NVIDIAは2月26日、2025年度第4四半期(11月~1月期)及び通期の決算を発表した。2025年度第4四半期の売上高は前期比12%増、前年同期比78%の393億3,100万ドル、純利益は前期比14%増、前年同期比80%増の220億9,100万ドルとなり、大幅な増収増益となり、四半期ベースで過去最高を更新した。

2025年度通期の売上高は前期比114%増の1,304億9,700万ドル、純利益は同145%増の728億8,000万ドルとなり、通期でも大きな躍進となった。

部門別の売上高をみると、データセンター部門は前期比16%増、前年同期比93%増の356億ドルとなり、初めて全体売上高の9割を超え、同社の売上高を大きく牽引した。通期でも前期比142%の1152億ドルと大躍進、こちらも全体売上高の9割弱を占めている。2024年後期から量産を開始した新世代アーキテクチャ「Blackwell」を採用したGPU(画像処理半導体)の売上が非常に好調で、第4四半期の売上高が110億ドルに達し、データセンター向け事業の約3割を占めた。従来のプラットフォーム「Hopper」からの世代交代が順調に進んでいることが見て取れる。

同社のCEOを務めるジェンスン・ファン氏は「Blackwellの需要は、推論AIに新たなスケーリング法則が加わるということで、驚くべきものとなっている」とし、「我々は、Blackwell AIスーパーコンピュータの大規模生産に成功し、(販売開始した)最初の四半期で数十億ドルの売上を達成した」と、Blackwellの需要が好調であることを強調した。

同社は2026年度第1四半期(2月~4月)の業績予想についても発表。売上高は430億ドルと予想した。Blackwellの需要の旺盛が同社売上を牽引し、更なる業績拡大を見込む。