GNC letter
GNCレター
米半導体大手、Texas Instruments(TI)は2025年11月6日、マレーシアのマラッカ工場に半導体後工程の新施設「TIEM2」を開設したと発表した。新施設は最大50億マレーシアリンギットを投じるマラッカ工場拡張計画の一部となる。
「TIEM2」は6階建てで延べ床面積は90万平方フィート以上となり、既存のマラッカ工場の施設と接続されている。これにより、マラッカ工場の総面積は140万平方フィートとなる。高度な自動化設備を備え、年間数十億個規模のアナログ及び組み込みチップをバンプ、プローブ、組み立て、試験が可能となり、自動車からスマートフォン、データセンターなど、あらゆる分野へ製品を供給するとのことである。
同社は2030年までに組み立て・試験業務の90%を社内で行う体制を整える計画で、マラッカ工場はその主力工場となる予定。また、工場が完全稼働すると、最大で500名の現地雇用を雇えるようになるという。
TIマレーシアの副社長兼カントリーマネージングディレクターを務めるSubbah Rao氏は、「今回のマラッカでの拡張は、当社の社内製造能力をさらに強化し、顧客が必要とする時に、必要とする場所で、確実に製品を届けられる体制を可能にする」と述べた。
また、マラッカ州首相のDatuk Seri Utama Ab Rauf Yusoh氏は、「この施設が完全に稼働すれば、数百人規模の質の高い新しい雇用を創出し、マラッカの産業成長に寄与するとともに、マレーシアの経済・技術発展における重要な拠点としての地位を強化することになるだろう」と、地域経済に対する重要性を強調した。
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